1日の始まり

「コロブン！朝だよコロブン！ほら、起きて！」

「う〜ん…起きるぅ…」

僕の1日は妻を起こすところから始まります。

妻は低血圧のため、ご多聞に漏れず朝に弱いのです。

その上、本人曰く「睡眠の３時間周期」なるものがあるとのことで、

周期中は本当に起きるのが困難になるそうです。

3時間熟睡モードに入っていると、呼べど叫べど本当に起きません。

ゆすってもダメ。

覆い被さってもダメ。

顔をつねってもダメ。

目覚まし時計を近くで鳴らしてもダメ。

仕方なく、5分おきくらいで何度も繰り返し試みます。

結局、30分くらい続けてもだめで、諦めて自分の用事を済ませていると、

ヒョコッと起きてきたりします。

しかしながら、探し物が見つからない時など、
緊急時にはすぐに起きてもらわないと困ります。

そんな時に役立つと最近知ったのが『まねっこフクロウ』です。
これは人がしゃべった音声を録音して復唱する装置が
内臓されている子供用のおもちゃです。

確か、Amazonプライムで放送されている『ドキュメンタル』で、
狩野英孝さんがサルだったかチンパンジーだったか、この復唱するおもちゃを
持ち出していい仕事をしていました。
観ていた妻も面白がって買いたいということで、いろいろ種類がある中で、
ウチではフクロウを買うことになりました。
フクロウを英語にしたそのままの名前で「アウル」と名付けました。

あれほど何しても起きない妻でも、アウルを使って呼びかけると、
かなりの高確率ですぐに目を覚ますのです。

「コロブン起きて！」
【コロブン起きて！】

「朝だよコロブン！」
【朝だよコロブン！】

「もう起きる時間だよ！」
【もう起きる時間だよ！】

これでだいたい起きます。

ちなみにピコピコハンマーで頭を叩いても起きることがありますが、
起きた後は機嫌が悪くなってしますので、使わないようにしています。

そんな寝起きが悪過ぎる妻ですが、いいタイミングで3時間周期のインターバルに

目が覚めることがあります。

だいたい4時以降に目が覚めるとそのまま起きて、僕たちが「北の間」と

呼んでいる部屋で、スマホアプリの「SNOOPYドロップス」で遊んだり、

YouTube動画を観たりと、一人の時間を楽しんでいるようです。

朝は手強い妻ですが、逆に夜はあっさりで、ベッドに入ると

5〜10分で眠りに就いてしまいます。

それを見るといつも感嘆せずにはいられません。

すげえ！

恐るべし、低血圧！

明日は自分で起きてくれるかなあ…。