MOTHERの衝撃

ゲーム
真っ黒な背景の中に浮かぶタイトルロゴと商標。地球がクルクル回るのがカッコよかったです。


僕はテレビゲームが大好きで、今でもたまにやっています。


初めて親に買ってもらったハードはファミコンで、

ソフトは『マリオブラザーズ』でした。


『ドラゴンクエスト』でRPGの面白さに触れ、『ファイナルファンタジー』、

『桃太郎伝説』、『女神転生』と、主要なRPGは大体プレイしていました。


そんなファミコン全盛期の中に颯爽と現れたRPGが『MOTHER』でした。

任天堂から出るRPGということもありましたが、コピーライターの糸井重里さんが

ゲームデザインを手掛けているということで、一体どんなゲームなんだろうと興味津々でした。

夢の国マジカント国。ピンクを基調とした幻想的な雰囲気に、初めて来た時はテンション上がりましたね!


発売されてもお金が無いので、クリスマスに親に買ってもらおうかと

考えていましたが、友達が親に買ってもらったということで、

その友達にやらせてもらうことになりました。

いつもだいたい3、4人くらいで誰かの家に集まってプレイしました。


現代アメリカ風の世界観を下敷きにした舞台で、魔法ではなく超能力、

剣ではなくバットやフライパンを武器にした、ちょっと現実に近い(?)、

今までにないRPGで、とても新鮮でした。

真っ白な雪景色が印象的なスノーマン。僕も子供の頃は冬でも半袖シャツを着ていました。


あまりに面白いので、みんなでワイワイやってクリアした後も、

その友達にゲームボーイ本体と『テトリス』、『マリオランド』を貸して、

『MOTHER』を借りて改めてじっくりプレイしたほどでした。


ゲームボーイを勝手に貸し出されて不満な弟に告げ口され、MOTHERに怒られながら

『MOTHER』をプレイするという笑うに笑えない状況ではありましたが。

後に弟も『MOTHER』の面白さに気付いて夢中になってプレイするようになったので、

MOTHERも怒らなくなってよかったです。

子供だけしかいない町、イースター。神秘的で物悲しい音楽が大好きです!


MOTHERシリーズはその後、2や3といった続編が、スーパーファミコン、

ゲームボーイアドバンスといったハードで発売され、好評を博しました。

シリーズが進むにつれ、シナリオもより深く、より細かく練られていきます。


アドバンスでは、『MOTHER1+2』という『MOTHER』と『MOTHER2 ギーグの逆襲』の

両方を遊べるソフトも発売されています。

ほぼそのままの移植ですが、細かなシステム仕様やエンディングの一部が変更されています。

大きな都会風の街、バレンタイン。話しかけたら、ブラブラ団が急に襲ってきてビックリ!


MOTHER好きのブロガーやユーチューバーの紹介では、シリーズのランキングや

プレイする順番として、「2、3、1」といった序列が多く見られます。

しかし、僕がシリーズで一番好きでオススメなのは、無印の、ファミコンの『MOTHER』なのです。

大人はもちろん、まだ小学生のお子さんにも『MOTHER』が断然オススメです!


ファミコンであるがゆえの画像の単純さ、限られた音色、戦闘のバランスの悪さ、

シナリオの説明不足、そういった一見弱点と思われる部分が、実は最大の強みだと思うのです。

コイツ、勝手に付いてくるけど大丈夫か?と、心配していましたが…。


『MOTHER』を夢中になってプレイしたのは小学5、6年生の頃でした。

クリアするまではいつも『MOTHER』のことばかり考えていました。


あのイベントやエピソードは、どういう背景があるんだろう?

あのキャラクターはなぜああいう言動をするのか?

あの敵キャラは普段何してるんだろう?

おおおっ!イヴの攻撃力ハンパない!これならラスボスもイチコロでしょ!と、思いきや…。


また、シンプルな音色のためメロディも覚えやすく、適当にピアノをいじってるうちに、

『エイトメロディーズ』が弾けるようになってずっと弾いてたりしました。


ラスボスのギーグは、受けるダメージ量デカいし、攻撃しまくってるのに倒せないし、

とにかく何度やっても倒せませんでした。

絶望の2文字が頭に浮かんでいた時に、覚えているPSIと戦闘コマンドを眺めていて、

ハッと攻略法が頭に浮かんだ時のあの衝撃と感動は今でも覚えています。

物語の鍵となるメロディーを8つ集めた時、奇跡が起こる…!


僕はこのゲームで、想像することの楽しさ、考えて工夫することの楽しさ、

苦しさを乗り越えた後の感動体験を学びました。

シンプルなもの、苦労が多いもの、想像力をたくさん働かせられるもの、

これらのものに対する印象、経験、学びは深く人の頭や心に刻まれ、その人の人間性や価値観の

土台の一部になるように思うのです。

MOTHERのミュージアム行ってきました!渋谷PARCOの8階にて開催中です。




『MOTHER』と『MOTHER2 ギーグの逆襲』は、Nintendo Switch本体があれば、

Nintendo Switch Onlineで遊べます!

詳しくは以下のリンクからご確認ください。↓↓↓

『MOTHER』と 『MOTHER2』を プレイするためには? – ほぼ日刊イトイ新聞 | ほぼ日刊イトイ新聞
Switchで『MOTHER』や『MOTHER2』をプレイしてみたいけど、どうすれば? ご安心ください。ハードの購入からダウンロードの手順まで、『MOTHER』を遊ぶための情報をわかりやすくまとめてみました。



MOTHERシリーズの全セリフをまとめた本です。

ファン必携のオススメです!

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MOTHERのことば。 - ほぼ日『MOTHER』プロジェクト - ほぼ日刊イトイ新聞
糸井重里がつくった名作RPG『MOTHER』シリーズのことばをすべて収録した本ができました。

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